お宮参りや七五三、成人式や結婚式など着物を着る機会はたくさんありますが、着用後に悩むのが「どこのクリーニング店に出せばいいのか?」ということですよね。
- 大切な着物だから専門店にお願いしたい
- 実績のあるクリーニング店に頼みたい
- 料金より品質にこだわりたい
- できるだけ安いお店がいい
などなど、お店選びの基準は人や着物の値段によってもかわりますが、共通して言えるのはきれいに仕上げてほしいということだと思います。
そこで今回は取り扱いが難しい着物も安心してお願いできる宅配クリーニング店を紹介したいと思います。
- 安心して着物をお願いできるクリーニング店を探している
- 着物をクリーニングに出す際の注意点は?
- 着物の正しいお手入れや保管方法が知りたい
このような悩み疑問のある人にはピッタリな記事です。ぜひ最後まで御覧ください。
全体の流れとしては
記事構成
- お店を選ぶ際のポイント
- 着物クリーニング店の紹介
- クリーニングに出す際の注意点
- 着物のメンテンス方法について
こんな感じで進めていきます。
「普段利用しているクリーニング店ではちょっと不安だ・・・。」そんな人はぜひ参考にください。
着物のクリーニング店を選ぶ際のポイント
一般衣類と違い高度な技術と経験が必要な着物のクリーニングは、お店選びが失敗のリスクを減らす重要な要素になります。
着物も扱っているからと安易に出してしまうと思わぬ仕上がりに後悔することにもなりますので、お店を決める際には必ず以下のポイントは抑えておいてください。
お店を選ぶ際のポイント
- 着物クリーニングにおける実績数が多い
- クリーニング内容が明確になっている
- トラブル時の対応がしっかりしている
- オプションや付属品などの追加料金が明確になっている
1.着物クリーニングにおける実績数が多い
着物のクリーニングは高度な技術と経験が必要な衣類になりますので、クリーニングの実績数が多いお店ほど安心感は高くなります。
これまでに扱ったトータル枚数や年間あたりの枚数、利用した人の口コミなど、できるだけ実績が形となって確認できるようなお店を選ぶようにしましょう。
2.クリーニング内容が明確になっている
着物のクリーニング方法は着物を解かずにそのまま洗う「丸洗い」が一般的ですが、職人の腕やクリーニングの工程によって仕上がりは大きくかわります。
「着物のクリーニングにも対応しています」や「洗浄方法は丸洗い」とだけしか明記していないようなお店は少々不安ですね。
- 検品のやり方
- 国家資格の有無
- 作業工程
- シミ抜きや汗抜き方法などの詳細
など、必ずクリーニング内容が明確になっているお店を選ぶようにしましょう。
3.トラブル時の対応がしっかりしている
着物はとても高価なものですから、万が一のときのこともしっかりと考えておく必要があります。
確かな実績と技術を持ったお店でも、機械のトラブルや人為的なミスによって破損や紛失が起こらないとは言えません。
補償内容はお店によって違いますので、利用する前にはしっかりとトラブル時の対応を確認しておきましょう。
4.オプションや付属品などの追加料金が明確になっている
着物をクリーニングに出すとシミ汚れやほつれの状態、付属品の有無によって追加料金が必要になることがあります。
これらの追加料金が明確になっていないと思わぬ金額アップに慌てることになりますので、
- シミ抜きやほつれ直しの料金
- 帯や足袋など付属品の料金
- 往復送料の有無
など、基本料金以外にかかる追加料金が事前に確認できるお店を選ぶと安心でしょう。
着物のクリーニング店おすすめ4選
それでは ”ここなら安心” と言える着物クリーニングのお店を4つ紹介していきます。
おすすめの着物クリーニング4選
- きものトトノエ
- きもの工房なぎさ
- わ蔵
- キレイナ
1.きものtotonoe
1件目にご紹介するのは手作業による丁寧な丸洗いと、熟練の職人による高度な修復技術に定評がある着物専門業者「きものtotonoe(トトノエ)」。
その実績はなんと年間6万点以上。
価格の安さも相まって、個人のお客さんだけでなく全国の呉服屋からも多くの注文を集めています。
「きものtotonoe」人気の秘密
- 「下洗い → 洗浄 → 仕上すすぎ」の丁寧な丸洗い
- 技術力の高い修復技術(シミ抜きや修正、染め替えなど)
- シミの種類や生地の状態を的確に判断する入念な検品作業
- 生地を傷めない「自然乾燥」
- 配送中のシワや型崩れを防ぐ専用ケースでお届け
- 高品質 + 低価格
- 安心の30日間返金保証
クリーニング料金は振袖や留袖といった着物各種7,920円(税込)をベースに、熟練の職人が着物の隅々まで入念にチェックする「匠診断」をプラスするかで判断します。
例えば着物1点の場合は「着物:7,920円(税込) + 匠診断:1,100円(税込) = 9,020円」、2点の場合は「7920円×2点 + 匠診断:1,760円 = 14,300円」、3点の場合は「7920円×3点 + 匠診断:1,980円 = 19,140円」といった感じです。
振袖1点あたりのクリーニング料金比較
- きものtotonoe(匠診断込):9,020円(税込)
- リネット:14,740円(税込)
- リナビス:16,500円(税込)
宅配クリーニングとして人気の高いリナビスやりネットのクリーニング料金と比較しても、圧倒的な安さを誇っていますね。
実績があって料金も安いお店を探している!そんな人は着物専門業者「きものtotonoe(トトノエ)」を利用してみてくださいね。
2.わ蔵
2件目にご紹介するのは「大切な着物をもう一度着たい」を形にする着物クリーニング専門店「わ蔵」。
他店にはない独自の技術と染色補正技能士(国家資格)を有する熟練の職人が、汚れてしまった大切な着物を新品同様に仕上げてくれます。
「わ蔵」人気の秘密
- 汗抜き加工が標準装備
- 最長1年間の保管サービス付き
- 実用新案取得の独自技術
- 国家資格「染色補正技能士」を有する職人が在籍
- 生地を傷めない「自然乾燥」
- 年間実績14,000点以上
- 自社工場保有の直営店ならではの低価格を実現
- 10,000円以上なら往復送料無料
クリーニング料金は振袖、留袖8,800円(税込)、振袖じゅばん6,600円(税込)といった基本料金をベースに、着物の状態によって金額が変わる仕組みです。
クリーニングの価格帯は下請けを経由しない分、安く設定されています。
振袖1点あたりのクリーニング料金比較
- わ蔵:8,800円(税込)
- きものtotonoe(匠診断込):9,020円(税込)
- リネット:14,740円(税込)
- リナビス:16,500円(税込)
汗抜き加工と1年間の保管サービスがついて8,800円(税込)は破格の値段ですね。ぜひ検討してみください。
3.きもの工房なぎさ
3件目にご紹介するのは楽天市場内でも☆4.9以上と高評価を獲得している着物専門業者「きもの工房なぎさ」。
振り袖1点あたり3,190円(税込)という圧倒的な安さと価格に見合わない安定した品質で、着物クリーニング業界でも高い人気を集めています。
「きもの工房なぎさ」人気の秘密
- 破格の安さと安定した品質
- 熟練の職人による丁寧なクリーニング
- レビュー件数4,000件以上、総合評価☆4.9を超える確かな実績
- 着物の偏りを軽減するこだわりの梱包で発送
注意点としては完全見積制のお店になりますので、着物を検品したさいに汗ジミや黄ばみなどが見つかると以下の追加料金が発生するのでその点は気をつけてください。
補修加工の追加料金(税込)
- しみ抜きや黄ばみ取り:1,650円~
- 汗抜き:1,100円~
- ほつれ直し:880円~
とにかく安く着物をクリーニングに出したい!そんな人は「きもの工房なぎさ」を検討してみてください。
4.キレイナ
最後にご紹介するのは一般衣類のクリーニングでも品質が高いと評判のオーダメイドクリーニング店「キレイナ」。
ハンドメイドの一点物や取扱表示のない洋服、舞台衣装や特殊素材の洋服など、他店では取り扱いできないあらゆる衣類に対応しているのが大きな特徴です。
クリーニング料金は振袖1点あたり16,500円(税込)と高額ですが、それに見合うだけの品質はしっかりと提供してくれます。
「キレイナ」人気の秘密
- あらゆる衣類を扱う高品質のオーダークリーニング店
- 技術スタッフは元高級クリーニング店で勤務したプロ集団
- 色補正や穴・破れ修理など復元技術が高い
お金はかかってもいいからきれいに仕上げたい!そんな人はオーダメイドクリーニング店「キレイナ」を利用してみてください。
着物をクリーニングに出す際の注意点
着物をクリーニングに出す際には以下の点に注意しておくと、失敗するリスクが減って安心です。
着物をクリーニングに出す際の注意点
- 落としたいシミや汚れは、あらかじめお店に伝えておく
- 袖の袂(たもと)の中に物が入っていないか確認する
- 帯や足袋など付属品の追加料金を確認する
- 水溶性の汚れは落ちない
1.落としたいシミや汚れは、あらかじめお店に伝えておく
クリーニングも万能ではないので落とせる汚れもあれば落とせない汚れもあります。
事前に落としたい汚れをお店側にしっかりと伝えておけば、その返事次第でオプションを追加したりクリーニングを取りやめることもできます。
「せっかくクリーニングしたのに汚れが落ちていなかった!」なんてことにはならないよう落としたいシミや汚れがある場合は必ずその旨を事前にお店側に伝えておきましょう。
2.袖の袂(たもと)の中に物が入っていないか確認する
「ポケットの中身が紛失していた。」この手のトラブルは通常のクリーニングでもよくあることですが、基本的にお店側はポケットの紛失物に対して補償はしません。
余計なトラブルを防ぐためにも、袂の中身は出す前に必ずチェックしておきましょう。
3.帯や足袋など付属品の追加料金を確認する
帯や足袋など付属品の追加料金はお店によって違いますので、追加する際は事前に料金を確認するか除外するかを決めておきましょう。
4.水溶性の汚れは落ちない
「丸洗い」と聞くと水で洗ってくれそうな感じがしますが、着物のクリーニングは水ではなく石油系の溶剤を使って洗います。
通常のクリーニングで言えば、ダウンジャケットやスーツを洗うときに用いるドライクリーニングと同じですね。
ドライクリーニングは口紅やファンデーションなど油性の汚れを落とすにはとても有効な洗浄方法ですが、汗や血液、コーヒーといった水溶性の汚れにはほとんど効果がありません。
これら水溶性の汚れをしっかりと落とすためには、別途「汗抜き処理」を施す必要があります。
特に注意してほしいのが汗の汚れです。
見た目がきれいだから大丈夫と思っていても、時間の経過とともに黄色く変色して浮き出てくる場合があるので注意が必要です。
汗をたくさんかいた後やクリーニングしたあとに長期間保管する予定の人は、見た目がきれいでも「汗抜き処理」も一緒に利用することをおすすめします。
着物のお手入れや保管方法について
着物を定期的に着用する人や特別な日だけ着用してあとはずっと保管している人などそのスタイルは様々ですが、「大切な着物をより長く着続けたい!」この思いは皆一緒ですよね。
最後は大切な着物をより長く着続けるためのメンテンス方法についてご紹介します。
着物を着用したあとは湿気をしっかりと飛ばす
着物を着用したあとは太めのハンガーにかけて最低でも半日、可能なら1日~2日程度は陰干して溜まった湿気を飛ばしましょう。
着物が紫外線で色褪せてしまうトラブルは意外と多いですよ。
軽くブラッシングして汚れやシミをチェックする
着物をハンガーにかけた後は洋服ブラシで軽くブラッシングして、着物についたホコリを落としていきます。
ホコリがつきやすい肩部分を中心に、着物全体を生地を傷めない程度に軽くブラッシングしましょう。
合わせてシミや汚れがついていないかのチェックも行ってください。気になる汚れが見つかった場合は、早めに対処しておきましょう。
長期間保管する前は必ずクリーニングに出す
着物を長期間保管する際は、見た目に汚れていなくても必ずクリーニングに出してから保管してください。
一見きれいに見えても汗やほこり、小さな汚れなどはついているもので、そのまま保管すると黄ばみが発生し虫食いや生地が傷む原因になります。
「きちんと確認してしまったはずなのに、いざ出してみたらシミやカビ、虫食いの跡が・・・。」この手のトラブルは意外と多いですよ。
長期間保管する前には、汚れていなくても必ずクリーニングに出しましょう。
まとめ
今回は成人式や結婚式などで着る機会の多い、着物のクリーニングに最適なお店について紹介してきました。
着物は一般衣類と違って専門的な知識や技術のいる衣類です。
安いからと言った理由だけでお店を選んでしまうと後悔することになりますので、十分に注意してくださいね。
着物のクリーニング店を選ぶうえで大切な事は、
- 着物クリーニングにおける実績数が多い
- クリーニング内容が明確になっている
- トラブル時の対応がしっかりしている
- オプションや付属品などの追加料金が明確になっている
の4つです。
今回ご紹介した4店舗以外にも「きものお直し工房わせん」や「アライバ」など、着物を扱うクリーニング店はまだまだありますがお店選びのポイントは皆同じです。
大切な着物をより長く着続けるためにも、お店選びは慎重に行ってくださいね。