夏になると出番が多くなるのがTシャツ。
パッと着れてパッと脱げるその手軽さから自然と着用回数も増えてきますが、だんだんと気になるのが襟回りのヨレヨレ。
最初は気にならない程度でもそのまま放置してると徐々に波打ちがひどくなり、最終的には襟が内側に巻き込むほどのひどい波打ち状態になります。
そうなればあとは雑巾としての使い道しか残されていませんが、実は簡単な方法で元の状態に戻すことができるんです。
今回はそんなヨレヨレになったTシャツの襟元をきれいな状態に戻す方法について紹介したいと思います。
- 襟元のヨレヨレを直したい
- 襟がヨレヨレになる原因はなに?
- 襟ヨレを予防する方法はあるの?
こんな疑問や悩みを持っている人にはピッタリな記事です。
全体の流れとしては
記事構成
- 襟元がヨレヨレになる原因について
- ヨレた襟元の直し方
- 襟元がヨレないように予防する方法
こんな感じで進めていきます。
「襟がヨレて見栄えが悪くなったTシャツをもう一度着たい!」そんな人はぜひ最後までご覧ください。
目次
襟元がヨレヨレになる原因は?
まずはTシャツの襟がヨレヨレになる原因についてからご紹介します。
襟ヨレの原因については何となく想像できるかもしれませんが、ずばり「引っ張り」です。
襟回りの生地が横に引っ張られることで生地の編み込み部分に隙間ができ、縦糸が余って波打つことで襟ヨレが発生します。
具体的な要因としては、
- 襟元を持って上に引っ張りながらTシャツを脱ぐ
- 脱いだTシャツをそのまま洗濯機に入れる
- ハンガーを襟元から無理やり入れる
などがあげられますね。
普段何気なくやってしまいがちなこれらの行為が、襟ヨレを加速させる原因です。
「私やっちゃってるわ~。」なんて人は十分注意してくださいね。
簡単!ヨレヨレの襟元を直す2つの方法
それではヨレヨレになったTシャツの襟を、元のきれいな状態に戻す方法についてご紹介します。
まず襟ヨレは襟回りの縦糸が横に伸び広がった状態ですから、直すためにはその広がった縦糸を元の状態に戻す必要があります。
その方法としておすすめなのが、次の2つのアイテムを使ったやり方です。
襟よれを直すアイテム
- スチームアイロン
- 氷水
王道なのは「スチームアイロン」を使ったやり方ですが、テレビで紹介されて話題になった「氷水」を使ったやり方も簡単で効果が高いと評判ですよ。
【1】スチームアイロン
襟ヨレを直す方法としては「スチームアイロン」を使ったやり方がもっとも効果的です。
横に伸び広がった縦糸部分に熱を加えることで繊維が縮み、空いていた隙間を元の状態に戻してくれます。
ポイントはアイロンを縦方向に軽くプレスすること。
横に滑らすようにアイロンをかけると、生地がより横に伸びてしまいヨレがひどくなる可能性があるので注意しましょう。
手順はこちら。
手順:スチームアイロン
- スチームアイロンに水を入れ高温にセットする
- ヨレた襟元の生地を抑えたり引っ張ったりして形を整える
- スチームを出しながら縦方向に軽くプレスしていく
まずはスチームアイロンに水をいれ、一番高い温度に設定します。
次にヨレて波打った山の部分を指で抑えたり、軽くつまんで縦(上)に引っ張るなどして形を整えます。
最後にアイロンを縦方向に持ち、スチームを出しながら縦(上)方向にプレスします。
生地が乾いた状態でプレスすると繊維を傷める可能性があります。スチームをたっぷりかけて湿らせてからアイロンをあてましょう。
ポイントは先程お話ししたとおり、アイロンを縦方向に軽くプレスすることです。
プレートの先端だけを軽く押しあて、触れるか触れないか程度のやさしい力でプレスしましょう。
何度か繰り返して襟のヨレヨレが無くなれば作業終了です。
ただ化学繊維の素材はアイロンの温度が高いと繊維が溶ける可能性があるので、中温あるいは低温の低い温度でかけるようにしましょう。
【2】氷水
次はテレビで紹介されて話題になった「氷水」を使った襟ヨレの直し方です。
横に伸び広がってヨレた部分を急激に冷やすことで、繊維が縮み元の状態に戻ります。
スチームアイロンほど効果は高くありませんが手軽さはピカイチなので、手間をかけたくない人におすすめです。
手順はこちら。
手順:氷水
- 洗面器に氷と水を入れて氷水をつくる
- Tシャツの襟部分を蛇腹状にたたんで手に持つ
- 蛇腹状に束ねた襟ヨレ部分を氷水に浸す
- 氷水に浸した状態で30秒~60秒ほどゆらす
- おにぎりを握る感じで水気を絞る
- Tシャツを平ら場所に広げ襟元の形を整える
- そのままTシャツが乾くまで待つ
まずは洗面器に氷と水を入れて、キンキンに冷えた氷水をつくります。
氷が溶けずにゴロゴロと残っている状態がベストです。
次に余計なシワがつくのを防ぐために、Tシャツの襟部分を蛇腹状にたたみます。
その状態をキープしながら軽く手に持ち、蛇腹状に折りたたんだ襟部分だけを氷水に浸します。
時間にしておよそ30秒~60秒。
ジャバジャバとゆらしながら洗うように動かし続けてください。
氷水にたっぷり浸したあとは水気を絞ります。
おにぎりを握る時のように両手で包み込み、水気を押し出すイメージで優しく絞ります。
雑巾を絞る時のようにギュッとねじり絞るとヨレが戻るので注意しましょう。
ある程度水分が抜けたら平らな場所にTシャツを広げ、襟元のシワを縦方向に軽く伸ばしながら形を整えます。
あとはそのまま乾くまで待てば作業終了です。
ただこの氷水を使ったやり方はスチームアイロンと違って、綿100%のTシャツにしかあまり効果はないのでその点はご注意ください。
ポリエステルと綿の混紡素材でも試しましたが、効果はイマイチでしたね。(少しはマシになったかな程度)
混紡素材のTシャツを直すなら、氷水ではなくスチームアイロンを使ったほうがいいでしょう。
襟ヨレしないように予防する方法
襟ヨレはスチームアイロンや氷水を使えば比較的に簡単に元の状態に戻せますが、持続性はまったくないに等しいので頻繁にやり直す必要があります。
正直面倒くさいですよね。
そこでおすすめなのがヨレた襟を戻すのではなく、ヨレないようにあらかじめ予防する方法です。
基本的には襟ヨレの原因のところでお話しした3つの要因
- 襟元を持って上に引っ張りながらTシャツを脱ぐ
- 脱いだTシャツをそのまま洗濯機に入れる
- ハンガーを襟元から無理やり入れる
をしないことで襟ヨレを予防できますが、他にも襟ヨレしにくい素材を選ぶなど違った方法もあるのでここでまとめておきます。
襟ヨレを予防する4つの方法
- Tシャツは下からスポッと脱ぐ
- 洗濯ネットに入れてから洗濯する
- 干すときはハンガーを使わない
- 襟ヨレしにくい素材のTシャツを選ぶ
襟ヨレを直す手間を省きたい!そんな人はぜひご覧ください。
1.Tシャツは下からスポッと脱ぐ
襟元を上に引っ張って脱いだら生地が伸びるのは当たり前ですよね。
Tシャツを脱ぐときは襟回りには一切触れずに、Tシャツの下を両腕をクロスしながら持ってまくりあげる要領でスポッと脱ぎましょう。
2.洗濯ネットに入れてから洗濯する
Tシャツをそのまま入れて洗濯すると他の洋服と絡み合って生地が伸びるので、必ず洗濯ネットに入れてから回すようにしてください。
あまりきつく縛り過ぎと変な跡が残る可能性があるので注意しましょう。
3.干すときはハンガーを使わない
Tシャツをハンガーにかけて干すと、含んだ水分の重みで襟回りの生地が下に引っ張られ伸びてしまいます。
- 二つ折りにして物干し竿やハンガーにかける
- パラソルハンガーや物干し竿に袖を通して干す
- 平干しする
などして、襟元に負担がかからないように干しましょう。
Tシャツを二つ折りにする際は半分に折るのではなく、少しずらして折ると乾きが早くなりますよ。
4.襟ヨレしにくい素材のTシャツを選ぶ
Tシャツの襟ヨレを予防する方法として、襟元がヨレないつよい素材を選ぶのもひとつの手段です。
例えば繊維が強く型崩れしにくいポリエステル素材のTシャツや、襟元がしっかり編み込まれたダブルステッチ仕様のTシャツなどですね。
もちろん絶対に襟がヨレないというわけではありませんが、綿100%のTシャツや一般的な縫製のTシャツに比べ耐久力があり長持ちしますよ。
まとめ
今回は襟回りの生地が伸びてヨレヨレになったTシャツを、「スチームアイロン」や「氷水」を使って元のきれいな状態に戻す方法について紹介してきました。
3分程度の簡単な作業で驚くほど改善されますので、「襟ヨレのせいで着れなくなった!」そんなTシャツがある人はぜひ試してくださいね。
また普段の洗濯や脱ぎ方ひとつでも、襟ヨレを予防することができます。
Tシャツを新しく購入した際には「ヨレても直せば良いや」ではなく、ヨレないように予防する!ここを意識するようにしてくださいね。
そうすれば余計な手間をかけることなく、お気に入りのTシャツをより長く着続けることができますよ。