洋服をパリッと仕上げたい時に便利な洗濯のりですが、使い方がわからないあるいは難しいイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は失敗しない洗濯のりの使い方について紹介したいと思います。
- 洗濯のりの正しい使い方をマスターしたい!
- どんな洗濯のりを選んだら良いのかわからない
- 洗濯のりの効果がいまいちよくわからない
こんな悩みや疑問のある人にはピッタリな記事です。ぜひ最後まで御覧ください。
全体の流れとしては
記事構成
- 洗濯のりを使うメリット
- 洗濯のりの正しい使い方
- 成分の違いと選び方について
- 余った洗濯のり使い道
こんな感じで進めていきます。
洗濯のりを使うメリットって何?
まずは洗濯のりを使った時のメリットについて見ていきましょう。
洗濯のりを使った時の一番の醍醐味と言えば、洋服にハリを与えクリーニングに出した後のようなパリッとした仕上がりになることですが、他にも
- 型崩れしを防止する
- 汚れが付きにくくなる
- 汚れが落としやすくなる
- シワが伸びやすくなりアイロンがけが楽になる
といった様々なメリットがあります。
「洗濯のりは使うのが難しそう!」そんなイメージを持っている人も多いですが、うまく使いこなせばこれほど便利なアイテムはありません。
ぜひこの機会に使い方をマスターして、洗濯のりを有効活用してくださいね。
失敗しない!洗濯のりの正しい使い方
それでは洗濯のりの正しい使い方(のり付け方法)について紹介します。
基本となる使い方は、「洗濯機を使った方法」と「洗面器や洗い桶を使って手洗いする方法」、そして「スプレーを使った方法」の3つですね。
まずはオーソドックスなのり付け方法、洗濯機を使った方法についてから見ていきましょう。
洗濯機を使ってのり付けする方法
洗濯機を使ったのり付け方法はとっても簡単です。
通常通り洗濯が終わったあとにのり付けしたい衣類だけを洗濯槽に残して、次の手順通り進めるだけです。
【手順】洗濯機を使った方法
- 洗濯槽に衣類が浸るくらいの水を貯める
- 洗濯のりに記載している通りの分量を入れる
- 3分程度すすぎにかけてのりの成分を行き渡せる(手でかき混ぜてもOK)
- 3~5分程度脱水にかける
- 乾燥機能は使わず自然乾燥させる
再度水を貯める必要がない分、節水と時間短縮になりますよ。
見ての通りとくに難しい作業はありませんが、洗濯機を使う際は以下の点に注意してください。
洗濯機を使う際の注意点
- 洗濯のりは水を貯めてから入れる
- 洗濯のりを洗剤や柔軟剤などの投入口から入れない
- 脱水は軽めにかける
- 乾燥機能は使わない(自然乾燥で乾かす)
- 脱水後はすぐに干す
1.洗濯のりは水を貯めてから入れる
洗濯のりの原液が衣類に付着すると、その部分がシミになります。必ずすすぎなどで先に水を貯めてから洗濯のりを入れましょう。
2.洗濯のりを洗剤や柔軟剤などの投入口から入れない
洗濯のりを洗剤や柔軟剤などの投入口から入れると、内部で固まって故障や詰まりの原因になります。
洗濯のりを入れる際は、必ず洗濯槽に直接入れるようにしましょう。
3.脱水は軽めにかける
脱水時間が長いとしわが出来やすくなります。3分~5分程度と軽めの脱水を意識しましょう。
4.乾燥機能は使わない(自然乾燥で乾かす)
洗濯のりが入った状態で乾燥機能を使うと、洗濯槽や乾燥機の内部にのりがこびり付いて故障の原因になります。
洗濯のりを使用した場合は必ず天日干し、あるいは陰干しで乾燥させましょう。
5.脱水後はすぐに干す
脱水したままの状態が長く続くと変なクセやシワが付いたりしますので、脱水後はできるだけ早く干すようにしてください。
手洗いでのり付けする方法
続いてはのり付けしたい洋服が少ないときや、洗濯機で洗えない洋服をのり付けするときにおすすめな手洗いのやり方です。
【手順】手洗い方法
- 洗面器や洗い桶に洋服が浸かるくらいの水を貯め、洗濯のりを分量通り入れる
- 出来上がった洗濯のりの液に洋服を入れて浸す
- 3分程度押し洗いを繰り返し、のりの成分を行き渡せる(軽めに仕上げるならさっとくぐらせるだけでもOK)
- 手で軽く絞ったのち、乾いたタオルで水気を取る
- 乾燥機能は使わず自然乾燥させる
洗濯機を使ったやり方同様、とっても簡単ですね。
手順についてはとくに注意する点はありませんが、こちらも変なクセやシワが付かないよう水気を取った後は形を整えて、できるだけ早めに干しましょう。
もちろん乾燥機は使わず、自然乾燥で乾かしてくださいね。
スプレーを使ってのり付けする方法
最後はワイシャツの襟や袖など、部分的にのり付けしたいときに便利なスプレータイプの使い方です。
洗濯機や手洗いのときと大きく違う点は、衣類が乾いている状態で行うこと。
のり付けしたい場所に直接スプレーを吹き付け、アイロンをかけて仕上げましょう。
作業自体はとてもシンプルですが、やり方を間違えると衣類がダメになるので以下の点にはくれぐれも注意してください。
スプレーを使う際の注意点
- スプレーしてすぐにアイロンをあてない
- アイロンの温度は低めに設定する
- アイロンのスチームは使わない
スプレーが乾く前に高温のアイロンをあてると、衣類が焦げ付いてしまうことがあります。
必ずのりが乾いているのを確認してから、低温のアイロンで仕上げましょう。
ベタつきが気になる場合は新聞紙やビニールを敷いたり、浴室や屋外でするなど対策をしましょう。
「天然のり」と「合成のり」の違いと選び方について
洗濯のりを購入する際、「天然のり」と「合成のり」どっちを選べばいいのか悩んだことはありませんか?
そんな時は各成分の特徴を理解して、「どんな風に仕上げたいのか?」これをイメージすると選びやすいですよ。
洗濯のり選びに迷っている!そんな人はぜひ参考にしてください。
「天然のり」の特徴
天然のりはコーンスターチやタピオカに含まれるデンプンを主成分とした、自然由来で出来た洗濯のり。
合成のりに比べて粘りが強く、ハリのあるパリッとした仕上がりになるのが大きな特徴です。
また化学成分が含まれていないので、敏感肌の人にも安心して使用できます。
注意点としては主成分が天然のデンプンを使用しているので、のり付けしたまま長期間保管していると虫食いやカビが発生しやすくなります。
のり付けしたあとにしばらく使わない場合は注意しましょう。
「合成のり」の特徴
合成のりは加工デンプンやポリビニルアルコール(PVA)といった、化学的に合成されたものを主成分とした洗濯のり。
パリッと仕上がる天然のりに対して、こちらは柔らかくハリのある仕上りになります。
その他の特徴としては、主成分が天然素材ではないので虫食いやカビの心配がありません。
また天然のりに比べアイロンの熱による焦げ付きが少ないので、初心者の人でも手軽に扱える点も大きな特徴です。
ただポリ酢酸ビニル(PVAc)など主成分の種類によっては、のりが落としにくいものもあるのでその点はご注意ください。
余った洗濯のりの使い道
どれも簡単に作れるものばかりですので、ぜひお子さんと一緒にチャレンジしてみてくださいね。
洗濯のりの定番!「スライム」の作り方
洗濯のりの有効活用といえば、やはりスライム作りですね。
余った洗濯のり(PVA配合)に「ホウ酸」が入ったアリエールやボールドなどの液体洗剤を入れ、手に付かなくなるまでかき混ぜれば完成です。
注意点としては「PVA」が入った洗濯のりと「ホウ酸」が入った液体洗剤を使わないと、のりがゲル化しないことです。
作る前には必ず成分を確認してくださいね。
「ホウ酸」が配合された液体洗剤:「アリエール」や「さらさ」、「ボールド」など
分量については洗濯のり「50ml」に対して、液体洗剤「15ml」程度。きっちり量る必要はなく、だいたい「3~4:1」の割合になればOKです。
割れにくい「シャボン玉」の作り方
子どもが大好きなシャボン玉に洗濯のりをプラスするだけで、割れにくいシャボン玉を作ることができます。
こちらも作り方は簡単。
市販のシャボン玉液に少量の洗濯のりを入れて混ぜるだけ。あっという間に割れにくいシャボン玉の完成です。
ちなみにシャボン玉液は自分で作ることも出来ます。
水「400ml」に砂糖「大1」を入れてしっかりかき混ぜた溶液に、台所用洗剤「50ml」と洗濯のり「50ml」を入れて泡立たないように軽く混ぜれば完成です。
まとめ
今回はいつも着ている洋服をワンランク上に仕上げてくれる洗濯のりの正しい使い方について紹介してきました。
「なんだか難しいそう・・・。」そんな理由で洗濯のりを敬遠している人も多いですが、
- 洗濯のりは洗剤や柔軟剤の投入口から入れない(洗濯槽へ直接入れる)
- 洗濯のりは水を貯めてから入れる
- 乾燥機は使わない
これらの注意点を守るだけで、誰でも自宅に居ながらクリーニングに出したような仕上がりを実現できます。
もちろん衣類だけでなく、ハンカチやベットシーツなどにも最適ですよ。ぜひこの機会にチャレンジしてみてくださいね。