突然ですが少し考えてみてください。「洗濯物の汚れをしっかり落とすには、一番何が重要だと思いますか?」
- 機能の充実した洗濯機?
- 洗剤の種類?
- 一度に洗う洗濯物の量?
もちろんどれも間違ってはいませんが、汚れを落とすうえで一番重要なのは「水の量」です。
どんなに優れた機能を持った洗濯機や評判の良い洗剤を使ったとしても、正しい水の量で洗浄しなければ十分な効果は発揮できません。
そこで今回は
- 洗濯に最適な水の量は?
- 効率的に洗濯するコツは?
- お風呂の残り湯を使う際の注意点は?
といった疑問について解説します。
「なんだか汚れ落ちが悪いな・・・」「洗濯したのにちょっと臭うぞ」こんなふうに感じたことのある人は、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
目次
全自動洗濯機は洗濯物の◯◯で水量を決める
ボタンひとつで洗いから脱水、乾燥までを自動的に行う全自動洗濯機ですが、水の量は一体どのように設定しているのでしょうか?
正解は【洗濯物の重さ】によって水量を図ります。
縦型洗濯機の底面にはパルセーターと呼ばれる洋服を回転させるための羽根がついていますが、それを左右に動かすことでモーターへの負荷を図り洗濯物の重さを判断します。
負荷が大きければ水の量も多く、小さければ少なく設定されるといった感じです。
洗濯物がたくさんあるように見えても綿より比重の軽い合成繊維の洋服が多かったりすると、従来より低い水位で設定されることもあります。
他にも「つけ置き洗い」や「手洗い」をして水分を含んだ洋服を入れた場合なども同じです。
洗濯物の量が少なくても重いと判断され、従来より高い水位で設定されます。
洗濯物の量に対して水の量が多いと汚れ落ちが悪くなることもあるので、水分を含んだ洋服はしっかりと水気を絞って入れるようにしてくださいね。
それでも重くなりそうだなと感じた場合は、自動ではなく手動で水量を設定してやるといいでしょう。
洗濯に最適な水量は?
洗濯に最適な水量は縦型やドラム式、洗濯機の種類によっても変わりますが、一般的には
洗濯に最適な水量
- 縦型洗濯機:洗濯物1kgあたり10L
- ドラム式:洗濯物1kgあたり7~9L
が目安と言われています。
節水効果を優先するなら縦型よりドラム式がおすすめですよ。
どちらでもやりやすい方で試してください。
毎回重さを量るのは大変ですから、何度か試して大体の目安を掴みましょう。
わざわざ重さを量るのは面倒くさい!そんな人は洗濯物がしっかり水に浸かるくらい入っていればだいたいOKです。
ただあまり詰め込みすぎると洗濯物が回らないので、MAX洗濯容量の7割多くても8割程度には抑えてください。
洋服同士の摩擦で汚れを落とす縦型の場合だと、洋服が回らないと洗浄力が弱まる可能性があるので注意!
より効果的に洗濯するコツは?
洋服の汚れをしっかり落とすには正しい水の量を設定することが何より大切ですが、他にも以下の点と組み合わせると効果が高まります。
効果的に洗濯をするコツ
- 洗濯物はまとめて洗う
- 洗濯物を入れすぎない
- 洗剤は適切な量を守る
洗濯物はまとめて洗う
洗濯物を溜めたくなくてこまめに洗う人も多いですが、洗濯は少ない量よりある程度まとめて洗うほうが効率的です。
時間の節約はもちろんですが、何より水道代を節約できます。
経済産業省の資源エネルギー庁でも、少量の洗濯物を毎日洗うよりも洗濯機の容量に合わせて洗濯回数を少なくしたほうが省エネにつながると発表しています。
定格容量(洗濯・脱水容量:6kg)の4割を入れて洗う場合と、8割を入れて洗う回数を半分にした場合の比較
- 年間で電気5.88kWhの省エネ:約160円の節約
- 年間で水道16.75m3の節水:約4,360円の節約
合計で約4,510円の節約
資源エネルギー庁より抜粋
クリーニングに1回出せるくらいの金額になるわけですから、非常に高い節水効果ですね。
洗濯物を入れすぎない
洗濯物をまとめた方が節水になるからといって、あまり入れすぎてしまうのはよくありません。
理由については先程も少しお話ししましたが、あまりギュウギュウ詰めにしすぎると洗濯物が回らず洗浄効果が落ちるからです。
洗濯物の量はMAX洗濯容量の7割~8割程度、洗濯槽で言えば7~8分目あたりを上限としておきましょう。
洗剤は適切な量を守る
洗剤はたくさん入れたほうが汚れ落ちがよくなるように思いますが、実際は多く入れても洗浄効果に大きな違いはありません。
むしろ洗剤を多く入れることで
- 泡切れが悪くなり二度洗いの手間が増える
- シミや色落ちの原因になる
- 洗剤の臭いが強く残る
といったマイナス作用が働きます。
他にもドラム式の場合はドラムの回転と上からのたたきつけで汚れを落とすため、泡立ちがよすぎるとその泡がクッションになりたたき洗いの効果が弱まります。
もちろん、だからと言って洗剤の量を減らすのもよくありません。
単純に洗浄力が弱まり汚れ落ちが悪くなるのはもちろんですが、一度落ちた汚れが洗濯機の中で再び衣類に付着する再汚染が起きます。
お風呂の残り湯を洗濯に使う際の注意点
衛生上の問題からお風呂の残り湯は使いたくないという人もいらっしゃいますが、正しく使えば効率よく汚れが落とせます。
お風呂の残り湯を再利用するメリットと言えば水道代を節約できることですが、他にも温かいお湯を使って洗うことで黄ばみや臭いの原因となる皮脂汚れが落ちやすくなるといった利点もあります。
イメージとしてわかりやすいのが「食器洗い」です。
食器についた油汚れは洗剤をつけても水ではなかなか落とせませんが、お湯を使えば簡単に落ちるはずです。
それと同じで衣類についた皮脂汚れも、温度の高いお湯を使ったほうが水よりも汚れが溶けて落ちやすくなります。
ただ一度お風呂として使った以上気になるのはやはり衛生面。
「体の汚れが落ちたお湯で洗濯するのはちょっといやだ。」と思う人もいますが、以下の点に注意して使用すれば何の問題もありません。
お風呂の残り湯を使う際の注意点
- しっかり体を洗ってからお風呂に浸かる
- お風呂の残り湯はすぐに使う
- 「すすぎ」は水道水を使用する
まずは体の汚れをしっかり洗い流してからお風呂に浸かりましょう。寒い冬場は先に温もりたい衝動にかられますが、ここはぐっとこらえて下さい。
これだけでも菌の発生を大幅に減らし、きれいな残り湯をキープできます。
次は残ったお湯はできるだけ早く使用してください。
理由はもちろん汚れ落ちがいいお湯の状態で洗濯することですが、他にも菌の増殖を抑える目的もあります。
お風呂の雑菌は一晩放置するだけで入浴直後に比べ、約1,000倍に増加すると言われるぐらいものすごい繁殖力です。
衛生面を考えるのであれば、ため置きはせず入浴後すぐに使用するのが理想と言えるでしょう。
そしてもっとも注意してほしいのが「すすぎ」です。
お風呂に浸かる前にしっかり体を洗って入浴後すぐに使用したとしても、菌の発生を完全に防ぐことはできません。
お風呂に一度でも浸かれば、少なからず人の皮脂は溶け出ます。せっかくお湯を使って皮脂汚れを落としても、皮脂を含んだお湯ですすいでは意味がありません。
「すすぎ」の工程は、必ずきれいな水道水を使って衣類についた殺菌をきれいに洗い流しましょう。
汚れがひどいと感じたら使わず捨てよう!
入浴後すぐのお湯でもあきらかに汚れているなと感じた場合は、使わず捨てることをおすすめします。
いくら最後にきれいない水道水で洗い流すとは言っても、汚れ具合によっては落としきれないこともあります。
皮脂汚れは黄ばみや臭いの原因ですから、洗い残しは危険です。
- 見た目が汚れている
- 5人以上入浴している
このような場合は、残り湯がたくさん余っていても思い切って捨てましょう。
まとめ
今回は洗濯をするのに最適な水の量について紹介してきました。
まとめると
洗濯に最適な水量
- 縦型洗濯機:洗濯物1kgあたり10L
- ドラム式:洗濯物1kgあたり7~9L
となります。
全自動洗濯機を普段使っていると水量についてあまり深く考えることも少ないですが、汚れを効率よくきれいに落とすには正しい水量を守ることが何より大切です。
洗濯物の量に対して水量が多ければ洋服同士の摩擦が起きず汚れ落ちが悪くなりますし、少なければ皮脂や汗など水に溶ける汚れが落ちきらず黄ばみや臭いの原因になります。
水量は多くても少なくても洗浄力は落ちますので、
- 汚れ落ちがわるい
- 部屋干しの臭いが気になる
- 固形洗剤が残っている
と感じたなら、一度正しい水量に設定してみてくださいね。
自動設定ではどうもうまくいかない!そんな人は思い切って手動に切り替えるのもありですよ。
気になるシミや汚れがある場合は、一度プロのクリーニング師に任せてみてることをおすすめします。
おすすめの宅配クリーニングについては下記で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
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