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初心者ガイド

正解は何回?スーツを長持ちさせるクリーニング頻度とお手入れ方法

スーツのクリーニング頻度
クリーニングはスーツを清潔に保てる最適な方法ですが、あまり多用しすぎると生地を傷めたりや風合いを損ねる原因になります。

スーツの手入れがきちんとできていればクリーニングに出す必要はないと考える人もいますが、長くきれいに愛用していくにはやはり定期的なクリーニングが必要です。

そこで今回は

  • スーツのクリーニング頻度はどれくらい?
  • スーツをクリーニングに出す際の注意点は?
  • スーツのお手入れ方法がわからない

このような疑問や悩みについて解説します。

全体の流れとしては

記事構成

  • 正しいクリーニング頻度について
  • クリーニングに出す際の注意点
  • スーツのお手入れ方法
  • 自宅でスーツを洗う方法

このような感じで進めていきます。

スーツをクリーニングに出すタイミングがいまいちよくわからない!そんな人はぜひ読んでみてください。

目次

いつ出すの?スーツのクリーニング頻度

一般的にスーツのクリーニング頻度は「夏場 → 2週間に1回」「冬場 → 1シーズンに1回」とされていますが、必ずしもそうだとは限りません。

なぜならスーツの使用環境は人によって大きく異なり、それに合わせてクリーニング頻度も変わるからです。

確かに外回りが多い営業マンの人と、エアコンが効いたオフィス内で働く人がまったく同じ頻度ってのもおかしいわね。

クリーニングはスーツを清潔に保つには最適な方法ですが、繰り返すことで生地の傷みが進みスーツの寿命を短くすることにもなります。

まずは自分の使用環境を整理して、適切なタイミングを見つけることが大切なんですよ。

あなたはどのタイプ?環境に合わせたクリーニング頻度

それでは実際の使用環境を例にあげて、適切なクリーニング頻度を見ていきます。

見極めるポイントは臭いや黄ばみの原因となる「汗の量」です。汗をかけばかくほど汚れが蓄積されるので、クリーニング頻度は増えていきます。

タイプ別クリーニング頻度

  • 外回りの営業マン
  • オフィスワーク
  • 汗をかきやすい人
  • 汗をかきにくい人
  • 普段スーツを着ない人
  • 複数のスーツを着回す人

外回り営業マンのクリーニング頻度は?

汗をかく量がもっとも多い外回りの営業マンは、クリーニング頻度も一番多くなります。

特に春から夏にかけての4月~9月は汗をかく量も多く、通気性に優れた春夏スーツを着用しているとは言えこまめなクリーニングが必要です。

目安としては

  • 4月~6月:3週間~1ヶ月に1回
  • 7月~9月:2週間に1回

これくらいが理想です。

面倒くさいと感じる人も多いかもしれませんが、スーツに染み込んだ汗をそのままにしていると汚れがどんどん蓄積され臭いや黄ばみの原因になります。

汚れが繁殖しやすい春夏スーツをだからこそ、こまめなクリーニングを心がけてください。

春夏スーツは背中の裏地を抜いた「骨抜き」と呼ばれる通気性のよい軽量スーツのことで、日本の蒸し暑い夏に適した仕様なんですよ。

逆に汗の量が少ない12月から2月の冬場は、「1シーズンに一回」が最適です。

冬場は背中の裏地がついた保温性に優れた秋冬スーツを着用しますが、フランネルやウール100%など厚みのある生地を使用していた場合、過度なクリーニングで寿命を縮めることになるので注意です。

生地の傷みや糸切れを起こしやすい秋冬スーツは、むしろ「1シーズンに一回」が理想的な回数と言えるでしょう。

オフィスワークのクリーニング頻度は?

エアコンの効いた室内で仕事をするオフィスワークは、外回りの営業マンに比べ汗をかく量も少ないので夏場のクリーニング頻度は少なくなります。

月に1回もしくは1シーズンに2、3回くらいで十分です。

ただ通勤が徒歩や自転車で会社につくまでにたくさんの汗をかくという人は、もう少し回数を増やしてもいいかもしれません。

クリーニングのタイミングは汗の量ですから、たくさん汗をかくならこまめなクリーニングが必要です。

冬場についてはこちらも「1シーズンに1回」でOKです。

衣替えの前に1回クリーニングに出すくらいが丁度良いでしょう。

汗をかきやすい人のクリーニング頻度は?

汗をかきやすい人も外回りの営業マン同様クリーニング頻度は多めです。

汗をかく量にもよりますが、4月~6月は「3週間に1回」、7月~9月は「2週間に1回」が目安になります。

エアコンの効いたオフィスワークであっても、汗をかくようであればこまめなクリーニングが必要ですよ。

冬場は「1シーズンに1回」をベースに、汗の臭いが気になりだしたらその都度クリーニングに出しましょう。

汗をかきにくい人のクリーニング頻度は?

クリーニング頻度は汗の量によって決まるので、汗をあまりかかない人は普段のお手入れだけで気になったときに出すというスタンスでOKです。

ただクリーニングは汚れを落とすだけでなく長持ちさせる効果もあるので、シーズン終わりには1回クリーニングに出すことをおすすめします。

普段スーツを着ない人のクリーニング頻度は?

年に1、2回程度と普段スーツを着ない人は、「使用後にクリーニングして保管する」これの繰り返しでOKです。

礼服や喪服に多いパターンですが、汗をかかない冬場だったとしても使用後にそのまま保管するのはおすすめしません。

一度でも袖を通せば多少なりとも汚れはつくので、そのまま保管すると菌が繁殖して虫食いやシミ、カビの原因になります。

年に1回だけの利用だとしても、必ずクリーニングに出してから保管するようにしましょう。

複数のスーツを着回す人のクリーニング頻度は?

複数のスーツを着回す人は、期間ではなく着用回数と使用環境でクリーニングに出すタイミングを判断します。

外回りの営業マンであれば夏場は「10回着用ごとに1回」、オフィスワークであれば「20回着用ごとに1回」が目安です。

汗をかかない冬場は、どちらも衣替えの前にまとめてクリーニングでOKです。

クリーニングに出す際の注意点は?

クリーニングに出す際にはいくつか注意点がありますので、ここでまとめておきます。

クリーニングに出す際の注意点

  1. ジャケットとパンツはセットで出す
  2. ポケットの中身は必ず確認する
  3. シミやほつれ、穴あきを確認する

どれも基本的なことばかりですが、忘れずにチェックしておきましょう。

1.ジャケットとパンツはセットで出す

スーツをクリーニングに出すときは、必ずジャケットとパンツはセットで出してください。

一番の理由は、色の変色に対応するためです。

スーツのクリーニングは石油系の有機溶剤を使用するため、通常の洗剤を使った水洗いに比べ生地へのダメージが大きくなります。

1度や2度のクリーニングでは変化も少ないですが、何度も繰り返していくうちに着心地や風合い、色味に違いがでてきます。

「あれ?よく見たら上下で微妙に色が違う・・・。」なんてことにならないよう、ジャケットとパンツは必ずセットで出しましょう。

2.ポケットの中身は必ず確認する

スーツをクリーニングに出す前には、必ずポケットの中身は確認してください。

検品のしっかりしたクリーニング店であれば洗浄前にきちんとポケットの中身を確認しますが、チェックをしないままクリーニングするお店も少なくありません。

実際にクリーニングの口コミでも「ポケットの中身がそのままの状態で戻ってきた」といった内容の投稿はよく見かけます。

お店よっては「ポケットの中身の紛失は一切補償しない」と、はっきり明記しているところもありますよ。

影響のすくないハンカチならまだいいですが、ティッシュや貴重品の紛失などは取り返しのつかいことにもなります。

特に貴重品の紛失は責任の所在を特定するのが難しく、あとあと揉める原因にもなるので注意が必要です。

たとえ検品のしっかりしたお店であっても分かりづらいポケットだと見落とす可能性もありますので、出す前には必ず自分でポケットの中身は確認してくださいね。

3.シミやほつれ、穴あきを確認する

シミやほつれ、穴あきのチェックも出す前には必ず確認してほしい項目です。

特にシミ抜きはクリーニングとセットでお願いするのが一般的なので、後でシミ抜きだけという対応ができません。

ここのシミを落としたい!と後で思っても、再度クリーニングも一緒にお願いすることになります。

無意味なクリーニングは無駄なお金と生地を傷めるだけなので、シミの有無は念入りに確認しておきましょう。

ほつれと穴あきについては、のちのトラブル防止が主な役割です。

クリーニングによってほつれの悪化や穴が広がるのはよくあることですが、事前に知らせることで適切な対応を望めます。

もちろん単純に穴を空けた空けてないでお店ともめないという目的もあります。

そんなことはお店の検品時にやってよと思うかもしれませんが、この手のトラブルは意外と多いで、必ずチェックしておきましょう。

クリーニング後は必ずビニールカバーを外す

クリーニングが終わったスーツをそのままクローゼットにしまう場合は、必ずかぶせてあるビニール袋を外してから保管してください。

ホコリよけに丁度いいからとそのまま保管する人も多いですが、通常のビニールカバーは不織布カバーとは違い通気性がまったく考慮されていないのでカビや変色の原因になります。

下が開いてるから通気性は問題なさそうに見えるのだけど?

一見下があいているので通気性は確保できているようにも思えますが、上部分は空気が循環しないので湿気は貯まる一方なんですよ。

また保管する前にはしっかり乾燥させて、湿気や溶剤を飛ばしておくことも大切です。

クリーニング時の乾燥が不十分だと溶剤が残っていることがあり、そのまま保管するとドライ溶剤特有の石油くささがとれなくなる場合があります。

肌の弱い人が着用すると、溶剤に反応して皮膚が赤くなることもるので注意です。

  • ビニール袋を外す
  • 風通しのいい部屋で一晩陰干しする

長期保管するならこの2つは絶対に忘れないでくださいね。

加えて湿気や虫食い対策に「防湿剤と防虫剤」、型崩れ対策に「太いハンガー」、ホコリ対策に「不織布カバー」を合わせるとより効果的です。

湿気が溜まりやすい梅雨時期や加湿器を稼働する冬は、定期的に外に出して湿気を飛ばすことも大切ですよ。

クリーニング頻度を減らすための秘訣

クリーニングのタイミングは汗の量(着用回数)によってきまるので、クリーニング頻度を減らすなら複数枚のスーツを着回すのが一番です。

枚数は多ければ多いほどもちろん良いですが、最低でも「春夏スーツ3着 + 秋冬スーツ3着」の計6着は揃えたいところです。

理由としてはスーツにしみ込んだ汗や湿気をしっかり発散するには2日は休ませる必要があるので、1回着て2回休むを一週間のサイクルで考えると3着になります。

1週間の着回しサイクル

  • Aスーツ:月曜+木曜
  • Bスーツ:火曜+金曜
  • Cスーツ:水曜+土曜

理想枚数は週に1回のサイクルでまわせる5着ですが、春夏と秋冬合わせて10着は大変なのでまずは各シーズン3着を目安にそろえてみてください。

週2回の着回しでもクリーニング頻度を大幅に減らせますよ。

次に大切なのは日々のお手入れです。

十分な数のスーツを揃えても、日々のケアを怠れば劣化も早くクリーニング頻度も増えます。

着用したスーツをそのままハンガーにかけるのではなく、ひと手間加えて効率よく着回しましょう。

具体的なお手入れ方法は次の4つ。

お手入れ方法

  1. ブラッシングでホコリを落とす
  2. シワを伸ばす
  3. スーツ用の太いハンガーを使用する
  4. 直射日光を避けて保管する

1.ブラッシングでホコリを落とす

もっとも大切なお手入れが、スーツについたホコリやゴミを落とすブラッシングです。

専用の洋服ブラシを使って、スーツの表面についたホコリやゴミをしっかり落としましょう。

やり方はスーツ全体を軽くたたいてホコリやゴミを浮かし、上から下へ一方向にブラッシングするだけです。

とくに難しいことはありませんが、あまり強くこすると生地を傷めるので優しくなでるようにかけてください。

スーツの表面だけでなく、内側やポケットの中も意外と汚れているので全体にまんべんなくブラッシングしましょう。

これを毎回着用後にします。

はじめは面倒くさいですが、慣れれば1、2分でできるくらい簡単です。

ブラッシングは単に表面の汚れを落とすだけでなく、繊維の奥に入り込んだホコリやチリ、花粉も除去できます。

さらに繊維の乱れを整えて、毛羽立ちや毛玉を抑える効果もありますよ。

スーツを長持ちさせるためにも日々のブラッシングは重要です。面倒くさがらずにぜひ習慣として身につけてくださいね。

2.シワを伸ばす

ホコリを落とした後は、立ったり座ったりしてついたシワを伸ばします。

手軽にシワ取りスプレーを使用してもいいですし、ハンガーに吊るしたままシワを伸ばせる「衣類スチーマー」を使用してもOKです。

最近のシワ取りスプレーは消臭効果や除菌、抗菌、防臭効果が含まれた便利な商品も多いですが、素材によっては色落ちする場合もあるので念のため目立たないところで確認してから使用してください。

「衣類スチーマー」はいろいろなメーカーから出ていますが、手早く済ませたいなら

  • コードレス
  • 1分あたりのスチーム量が多い(10g/分~20g/分)
  • 立ち上がり時間が短い(30秒~60秒)

この3つを満たしたモデルがおすすめです。

3.スーツ用の太いハンガーを使用する

お手入れではないですがスーツをかけるハンガーも、スーツをきれいな状態に保つために必要な要素です。

一般的なワイヤーハンガーやクリーニング店に多いプラスチックハンガーは、作りが簡易的で一時保管としての利用が主な役割です。

ワイシャツや薄手の洋服であれば問題ありませんが、スーツやジャケットといた厚みのある洋服には適していません。

長期間つるしているとハンガーが衣類に食い込み、型崩れを起こすので注意が必要です。

ですからスーツをかける際には、必ず肩の部分に厚みがある専用のハンガーを使用してください。

一応スーツ用のハンガーは両肩の肩先を直線で結んだ長さから2~4cm引いたものが最適とされていますが、ハンガーの肩先部分の厚みが4cm以上のものであれば基本OKです。

材質については木製とプラスチック製がありますが、条件を満たしていればどちらを選んでも問題ありません。

丈夫さと見た目を重視するなら木製のハンガーを、軽さと安さ、水に強い材質を重視するならプラスチック製ハンガーでOKです。

あとスーツをかける際にはポケットの中身は必ず空っぽの状態にしてください。物の重みでポケット周りの生地が伸びたりシワの原因になります。

スーツ用のハンガーって肩部分がゆるくカーブしているけど、どちら向きにかけるのが正解なの?

スーツの肩部分は身体のラインを意識して仕立てられているので、背中が丸まるように肩先のカーブが前向きになるようかけるのが正解です。

4.直射日光を避けて保管する

スーツにとって紫外線は天敵で、長時間当て続けると生地が変色する危険があるので直射日光は必ず避けて保管します。

加えて汗や湿気を飛ばすために風通しの良い場所ならなお良しです。

保管場所としてはクローゼットが一般的ですが決して風通しが良いとは言えないので、スーツとスーツの間隔をあけ軽く扇風機をあてるなど工夫が必要です。

特に湿気が溜まりやすい梅雨時期や、汗をたくさんかく夏場はしっかり対策しましょう。

スーツが雨に濡れたときの適切な対処法

突然の雨でスーツが濡れることは誰にでも起こりますが、そんなときはそのまま放置するのではなく適切な対処が必要です。

面倒くさいからと適当に放置していると、湿気によって雑菌が繁殖し悪臭を放つようになります。

最悪の場合クリーニングしても臭いとれない!なんてことにもなるので、濡れたスーツは早急に対処しましょう。

対処と言ってもたいしたことではなく、乾いたタオルで水分を吸い取り、風通しを良い場所で陰干しするだけの簡単な作業です。

タオルで拭くときに擦ってしまうと摩擦で生地を傷めるので、やさしく生地を押さえるようにしながら拭き取ってください。

乾いたあとは全体を丁寧にブラッシングすれば完了です。

びしょ濡れの場合はクリーニングに出す

スーツが軽く濡れた程度なら先程の対処で問題ありませんが、びしょ濡れになった場合はクリーニングに出すのがおすすめです。

そのほうが確実に汚れや臭いが取れます。

ただ宅配クリーニングは濡れた衣類の取り扱いはしていないので、必ず乾いてから出してください。

もちろんそのまま適当に乾かすのではなく、タイルで水分をとって陰干しをした状態で出します。

スーツは自宅で洗えるの?

一般的なスーツはクリーニングに出さないといけませんが、「ウォッシャブルスーツ」であれば自宅でも洗えます。

  • クリーニングを頻繁に出すのが面倒くさい
  • クリーニング代を抑えたい

こんな人には自宅で手軽に洗える「ウォッシャブルスーツ」がおすすめです。

ただ洗い方が通常の洗濯とは少し違うので、その点は注意が必要です。

以下に「洗濯機」で洗う場合と「手洗い」で洗う場合の手順を載せておきますので、洗う前には必ず確認してください。

洗う前にチェックすること

まず事前準備として以下の点はあらかじめ確認してください。

洗う前のチェック項目

  • 水洗い可の洗濯表示
  • 色落ち
  • ほつれや穴開き
  • ポケットの中身

まずは洗濯表示のタグを見て、水洗い可能なスーツかどうかを確認します。

次にズボンやジャケットの裏側など、目立たない部分に洗剤を少しつけ色落ちを確認します。

5分ほどおいて乾いた布を当て、色が移らなければOKです。

続いてほつれや穴開きの確認です。

ほつれや穴あきは洗濯すると傷が広がる可能性があるので、ここはしっかりと確認してください。

最後はポケットの中身を確認します。

ボールペンや名刺などが入っていないか確認し、空っぽの状態にしてください。

これで事前準備は完了です。

洗濯機で洗う場合

用意するもの

  • おしゃれ着洗い用の中性洗剤
  • 大きめの洗濯ネット(2つ折りのスーツが入るくらい)
  • スーツ用のハンガー

洗濯手順

  1. スーツを畳む
  2. 洗濯ネットに入れる
  3. おしゃれ着コース(ドライコース)で洗う
  4. 軽く脱水をする
  5. 風通しの良い場所で陰干し

スーツはシワにならないようジャケットは2つ折りパンツは3つ折りまで抑え、シワやたるみがないようきれい整え大きめの洗濯ネットに入れます。

ジャケットのボタンは型崩れを防ぐため空けた状態、パンツはひっかかりを防ぐためファスナー・ホック・ボタンすべて閉めた状態にします。

おしゃれ着コース(ドライコース)に設定して、洗いからすすぎまで行います。

洗い終わったら軽く脱水です。

洗濯機で30秒程度脱水してもいいですが、余計なシワは極力つけたくないので出来ればタオルを使って水分を取るタオルドライがおすすめです。

最後は直射日光の当たらない風通しが良い場所で乾燥させます。

中途半端に乾かすと臭う可能性もあるので、しっかり乾燥させましょう。

その際、ハンガーは必ずスーツ用の肩部分が厚いものを使用してください。

ワイヤーハンガーや肩先の細いプラスチックハンガーを使うと、型崩れや変なシワがついたりするので注意です。

どうしても細いハンガーしかないときは、タオルを巻き付けて厚みをつくって使用するといいでしょう。

ジャケットは前のボタンを開けた状態にし、シワを伸ばすように軽く叩いたり引っ張りして形を整えて干す。


パンツはファスナー・ホック・ボタンをすべて開けた状態にし、クリップのついたハンガーを2つ使って空気が通るよう筒状にして干す。

手洗いで洗う場合

用意するもの

  • おしゃれ着洗い用の中性洗剤
  • 大きめの洗濯桶
  • タオル
  • スーツ用のハンガー

洗濯手順

  1. スーツを畳む
  2. 洗濯桶に水を入れ洗剤を溶かす
  3. 押し洗いする
  4. 10分~15分つけおきする
  5. 水ですすぐ
  6. 軽く脱水をする
  7. 風通しの良い場所で陰干し

スーツはジャケット、パンツともにボタン、ファスナーをすべて締め、軽く折る程度にたたみます。

小さくたたみ過ぎるとシワになるので注意してください。

続いて洗濯桶に水を入れ洗剤を溶かし、スーツを押し洗いします。

スーツを強く擦りながら洗うと生地を傷めるので、優しく洗います。

押し洗いを何度か繰り返したら、10分~15分を目安につけおきします。

終わったら洗剤が残らないよう何度も水を取り替えながらすすぎます。この時も、生地を傷めないよう優しく押し洗いするのがポイントです。

あとは洗濯機で洗う場合の工程と同じです。軽く脱水したあと、しっかり乾燥させたら完了です。

ピシッと着こなすならクリーニングは必須

自宅で洗える「ウォッシャブルスーツ」は手軽で便利なアイテムですが、ピシッと着こなすならやはりクリーニングは必須です。

軽い汚れ程度なら自宅洗いでも問題ないでしょうが、シミ抜きやプレス加工はやはりプロにお願いするのが一番です。

特にパンツのセンタープレスは自宅でやると失敗も多いので、確実に仕上げるならクリーニングに出しましょう。

出すタイミングは汚れやシワが気になったときでも良いですが、個人的には衣替えの前に出すのがおすすめです。

おすすめのクリーニング店はどこ?

宅配クリーニングは料金が一律の定額制を採用するお店が多いですが、スーツ用として頻繁に利用するなら単品性のお店がおすすめです。

有名どころとしては

  • リネット
  • ネクシー
  • クリコム
  • キレイナ

の4店舗があげられますが、価格・納期・利便性を優先するなら「リネット」が一番使いやすいです。

リネットを最大限活用するには月額390円(税抜)の会費が必要ですが、

リネットの特徴

  • スーツ上下で1,771円(税込)
  • 合計1,900円(税抜)以上で往復送料無料
  • お届日数は最短1日~2日
  • 無料シミ抜きサービス
  • ドライ全品リファイン加工
  • 手持ちの紙袋で出せる

と、サービスは充実しているので定期的に利用するならかなりおすすめです。

私も普段使い用のメインとして利用していますが、いろいろなお店を試した中でもとくに使いやすいと感じています。

口コミや詳細については以下で詳しく紹介していますので、気になる人は一度チェックしてみてください。


ちなみに送料無料は「スーツ上下1,771円 + ワイシャツ319円 = 2,090円」でクリアできますよ。

夏の終りはウェット(水洗い)クリーニングがおすすめ

ウォッシャブルスーツではない通常のスーツは水の影響を受けやすいので、水の代わりに有機溶剤を使ったドライクリーニングが一般的です。

ドライクリーニングは水洗いによって起こる型崩れや縮み、シワを抑えるのには効果的な方法ですが、汗やジュースなど水溶性の汚れにはめっぽう弱い特性があります。

「クリーニングに出したのに汗の臭いが取れていない!」なんて経験をされた人もいるかと思いますが、その原因がまさにこれです。

そこで有効なのが「ウェット(水洗い)クリーニング」です。

水を使って繊維の奥までしっかり洗うことで、

  • 夏場の汗の臭い
  • 加齢臭
  • ワキガ臭
  • 汗ジミ
  • ビールやジュースのシミ汚れ

といったドライクリーニングでは落とせない臭いや汚れもしっかり除去します。

たくさん汗をかく夏にはピッタリなオプションですので、汗の臭いをすっきりさせたい人はぜひ利用してみてください。

お店によっては「汗抜き加工」と表記するところもありますよ。

オプションの詳細や料金比較については下記で紹介しています。

ウェットクリーニングがおすすめなお店はどこ?

ウェットクリーニングを利用できるお店はいくつかありますが、手軽さを優先するなら「単品制」、価格を優先するなら「定額制」のお店を選ぶのがベターです。

店舗名(コース):オプション名 / 料金(税込)

  • リネット(単品制):ディープクレンジング仕上げ / 990円
  • ネクシー(単品制):ダブルウォッシュ加工 / 1,430円
  • クリコム(単品制):汗抜きWクリーニング / 1,100円
  • リナビス(定額制):汗抜き加工 / 550円
  • クリラボ(定額制):汗抜きクリーニング / 462円

手軽さはもちろん単品制ですが、料金は定額制のほうが圧倒的に安いですね。

料金は1着あたりの価格なので、スーツ上下セットなら2倍の料金になりますよ。

ウェットクリーニングは汗の臭いが気になりだしたタイミングで出すのが一番ですが、私は費用を抑えるために毎回夏の終りに1回だけ利用しています。

利用するお店は安さ重視で定額制のリナビスを選んでいます。

料金は安いですがこれまで特に不満が残ることもなかったので、洋服をある程度まとめられるならおすすめなお店ですよ。

リナビス水洗い
こんな感じで水洗いするので、気になる汗の臭いや汚れもしっかり取れますよ。

口コミや詳細については以下で詳しく紹介していますので、気になる人は一度チェックしてみてください。

まとめ

今回はビジネスマンにとって身だしなみとも言えるスーツのクリーニング頻度について紹介してきました。

基本となるクリーニング頻度は「夏場 → 2週間に1回」「冬場 → 1シーズンに1回」ですが、使用環境や体質によってそのタイミングは大きくかわります。

過度なクリーニングは生地を傷め寿命を縮めるだけですので、普段のお手入れとともに自分にあった最適なタイミングを見つけてくださいね。

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